配当とは
株主配当とは
株ってなに?で書いたように、株券を保有しているとその会社の 利益を分配してもらう権利があります
しかし、実際には利益を全部株主で山分けするわけではなく、再投資の費用や内部留保 (何かあった時のための予備資金を会社に残しておく) として差し引いた金額を、株主で配分することになります。
これを株主配当といいます
よく銀行の利回りと比較されますが、配当を年利に換算すると市場平均で1%程度になり 断然有利と言うことになります
また、企業によって配当利回りの格差かなりあります。
一般的に、電力やガスなどの公共株や成熟産業では、あまり再投資の必要も無いため 利益のうちかなりの割合が配当にまわされます。結果として配当利回りは高くなり、 利回りで3%以上になる銘柄も結構あります。
また、外資系企業なども配当が高い傾向にあります。
ただし、単純に配当利回りが高ければ良いというわけではありません。
株価が大幅に下落したために、結果として配当利回りが高くなっているだけの企業もありますので、 きちんと見極めることが重要です。
株価が下落すると配当分など吹き飛んでしまうので、配当だけに注目して銘柄選びをするのは 危険と言えるでしょう
株主配当の時期
株券を持っている人が株主配当を受ける権利があるのですが、現在のように株券が頻繁に売買されると 誰に配当を渡して良いかわかりません
そこで、企業では決算の時期にあわせて株主名簿を確定し、その名簿に載っている人に株主配当が 分配すると決められています
従って配当を貰うためには、決算期がいつなのかと言うことを覚えておく必要があります。
例えば、9月決算の企業の場合は、9月末に株主名簿を確定します。
この日のことを「権利確定日」といい、株主である事が確定する日となります。
つまり、この権利確定日に株主になっていればOKで、他の日に株を保有していようがいまいが関係ありません。
逆に、1年間(半年)ずっと株を保有していても、この直前に売ってしまえば配当も優待ももらえません。
ですので、配当狙いで株式を保有している場合は権利確定日を確認することは非常に重要です
インカムゲインとは?
株式投資をしていると、キャピタルゲイン(値動きによる利益)にばかり目が行きがちです。
しかし、株式投資によって得られる利益は、このキャピタルゲインだけではなく、 配当に代表される利益分配金があります。これを「インカムゲイン」と言います
このインカムゲインは、株式を保有している株主が受けられる特典です。
株式投資では、キャピタルゲインとインカムゲイン、常にこの二つの利益を考えて取引をする事をお勧めします。
インカムゲインを考慮して投資を行うことは、リスク回避という意味があります
十分な配当や株主優待がもらえる企業であれば、多少株価が下がったとしても慌てることはありません。
株式を保有しているだけで貰える株主配当や株主優待を得ながら、株価が上がるまで待てば良いのです。
今人気の中国株もインカムゲインを十分に活用すればリスクはかなり減らせます
中国株は配当が非常に高いので、中には10年ほど持ち続ければ投資資金の大部分が配当で回収できてしまう銘柄もあります
こういう銘柄であれば、目先の上げ下げに一喜一憂せず、余裕を持った投資が可能になるのです
配当利回り
配当利回りも割安株を探す時に用いられる指標の一つです。
投資金額に対して、いくらの配当が得られるのかを利回り換算したのが「配当利回り」です
株価が下がれば配当利回りが上昇するので、これだけで判断するのは危険ともいえますが、 その場合を除けば、きちんと配当を支払えるだけの儲け、体力があると言うことになります
企業の実力よりも株価が過小評価されていると言うことになります
配当利回りの市場平均は1〜2%程度ですので、これよりも高ければ、割安と判断することができます。
利益の推移、配当の利益に対する比率が異常に高すぎないかなども確認できれば、 割安株を探す重要な指標として使えると思います