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PBR(株価純資産倍率)


BPS(一株株主資本)

PBRについて説明する前に、PBRの計算に使われるBPSと言う指標について触れたいと思います
BPSとは会社の純資産を発行株式数で割った値で、1株株主資本と言います
純資産とは貸借対照表上の資本の合計(資本金+法廷準備金+余剰金)の事であり、 銀行などから借りているお金を除いた資金の合計になります

会社が解散することになり事業をやめる場合、会社が借金を返済し、なお財産が会社に残る場合は、 残った財産を出資者(株主)で分配することになります
従って、BPSとはその時点で会社が解散された時に、株主の手に返ってくる金額になります
そのため、BPSは「解散価値」とも呼ばれます

例えば、純資産を1億円保有する会社A社があるとします。
この会社の株式は20株あるとすると、
BPS = 1億円÷20(株)で500万円になります


PBR(株価純資産倍率)


PBRとは「株価純資産倍率」と呼ばれる指標で、株価をBPSで割って求めます
この指標は株価が企業が持つ資産価値に対してどれぐらい評価されているかを見るもので、 PBRが高いほど、企業が保有している資産(現預金・土地・株など)を大きく超えて、 過大に評価された株価になっているという事になります。


PBRを使って分析する(底値圏を推察)


例えば、
A社は必要資金1億円を全て株主からの出資で集め、事業を立ち上げました
B社は必要資金1億円のうち5000万円を株主からの出資、残り5000万円を銀行からの借金で集めました

両者とも、発行株数は10株で、株価は1000万円しています
両者とも順調に利益を上げていたのですが、社長の都合により会社をたたむ事にしました
ただし、A社B社とも社長の堅実性もあって、追加の借金などはありませんでした。

この時、A社のBPSは1億円/10で1000万円、PBRは1倍になります
B社のBPSは5000万円/10で500万円、PBRは2倍になります

A社B社の違いは借金があるかないかだけのちがいです。順調に利益を上げているのであれば どちらが良い悪いと言うことはありません。

従って、PBRはPBRは他の企業との比較にはそのままでは使いづらい指標です
どちらかと言うと、ある会社において過去のPBRの推移と比較して底値圏を探す指標として 用いられることが多いです。

過去に比べてPBRがかなり低い位置まで株価が下がってくると、そろそろ底値圏かなというような判断をします


PBRを使って分析する(割安株の抽出)


もうひとつの使い方は、会社の資産に着目して割安株を探す方法です
先に述べたように、単純にPBRが低いから良い会社だとはいえません。
しかし、少なくともPBRが1倍以下の会社は、その時点で会社を清算した場合、 投資した以上のお金が戻ってくる計算になります。

チケットショップで1000円の商品券を950円で売っているようなものですね
すなわち、非常に割安でお買い得だと言う判断ができます

ただし、毎年赤字で資産を食い潰しているような会社は、今PBRが1倍以下でも将来的には PBRが上昇していくため、安易にお買い得だと判断はできません
そこでPBRとPERを組み合わせて割安株を見つける方法がよく使われます
「PER10倍以下、PBR1倍以下」というような基準は良く使われる目安です
この基準を満たすような会社は、資産価値を下回るようなバーゲンプライスで売られているにもかかわらず、 毎年ちゃんと利益を上げていて、その利益に対しても割安。というおいしい会社なのです

ここで一つ注意点があります。PBRは、表面上の数値ではなく本当の資産を把握して計算しなければなりません。
土地や資産は時価会計がされているか?
目に見えるものだけでなく、企業の将来性はどうか・隠れ借金はないか?
なども考慮する必要があります。

四季報に載っている数値を使うだけでも、一定以上の効果は得られます
しかし、PBRは突き詰めれば突き詰めるほど奥の深い指標となるでしょう

あのウォーレン・バフェット氏は、資産を時価評価しなおすのはもちろん、目に見えない資産価値まで考慮して、 株価が割安かどうかを判断するそうです

ちなみに私は。。。四季報でいっぱいいっぱいです(^^;