財務諸表ってなに?
証券会社に口座も開いたし、株の買い方もわかった
でも、どの株を買ったらいいのかさっぱりわからな〜い
株を始めた頃はそんな状態だと思います
自分が知ってる会社や、好きな会社の株を買うのもいいと思います
しかし、好きなだけで買っても、その会社がいい会社かだめな会社かわかりません
ギャンブルではないので、そんなことでは困ります
そこで、「株ってもうかるの?」でも少し触れた「ファンダメンタルズ分析」について 少し勉強してみましょう
会社の家計簿
財務諸表という言葉を聞いた事がありますでしょうか?
株式会社とは、株主にお金を出資してもらい、そのお金を投資して売上を上げる 集団です。
お金を扱う訳ですから、当然お金のやり取りをまとめた帳簿を作ります
一般家庭でつける家計簿みたいなものですね
これを財務諸表といいます
財務諸表の中身
会社の家計簿(財務諸表)は3つの帳簿でできています
1.貸借対照表
2.損益計算書
3.キャッシュフロー計算書
2.損益計算書
3.キャッシュフロー計算書
貸借対照表は、お金の出所と、そのお金をどのように利用しているかがかかれています。
すなわち、
・株主からの出資金は○○円で、会社自身の所持金は××円、銀行からの借金が△△円あります。
・全て合計すると□□円の資金を持っています
・そして、それらのお金を使って、この設備を買いました。この商品を仕入れました。在庫として いくら分の商品を保有しています
と言うようなことが書かれています・全て合計すると□□円の資金を持っています
・そして、それらのお金を使って、この設備を買いました。この商品を仕入れました。在庫として いくら分の商品を保有しています
損益計算書にはその年度に企業がどれだけ儲けたかが書かれています
すなわち、
・売上は○○円で、人件費に××円かかり、材料費に△△円かかりました
・結果として☆☆円儲かりました
と言うようなことが書かれています・結果として☆☆円儲かりました
最後にキャッシュフロー計算書は、比較的あたらしいもので、 企業の持っている現金の流れが書かれています
すなわち、
・今年の利益が○○円だったので、財布の中身が○○円増えました。
・設備投資に××円使ったので財布から××円出て行きました
・そして銀行から△△円借りたので、財布の中身が△△円増えました。
・結果として、全部合計すると財布の中身は◎◎円増えました
と言うようなことが書かれています・設備投資に××円使ったので財布から××円出て行きました
・そして銀行から△△円借りたので、財布の中身が△△円増えました。
・結果として、全部合計すると財布の中身は◎◎円増えました
財務諸表の重要性
ここで「株ってなに?」の話を思い出してください
あなたはDさんに株を売ってくれたAさんだとします
さて、いきなり株を売ってくれといわれたあなたは困りました
毎年会社が儲かっているのは知っていたのですが、どれぐらい儲かっているのか よくわかりません。さらに株式にいくらの価値があるかなんてさっぱりわかりません
そこであなたは会社の設立者に頼んで、会社の家計簿であり成績表である「財務諸表」を 見せてもらいました。
あなたは、貸借対照表を見て、会社の総資金が□□円だと知りました
損益計算書を見て、今年は☆☆円儲けたんだと解かりました
そして、キャッシュフロー計算書を見て、今会社の財布の中には◎◎円の 現金があるんだと言うことがわかりました
これらを考えて、DさんにXX円なら売ってもいいよと判断します
これが「ファンダメンタルズ分析」の第一歩です
従って、「ファンダメンタルズ分析」をするには財務諸表は非常に重要な資料なのです
現在では、上場企業は定期的に株主に対して報告することが義務付けられています。
「事業報告書」という名前で、年に1回から2回、決算時期に株主に送られるようになっています。
企業がどのような状況にあるのか、企業の所有者である株主に報告するのは当たり前ですよね!
しかし、問題もあります。財務諸表は複雑な上、数字の羅列にしか普通は見れません。
さらに、形式もいくつかあって、それぞれを十分に把握するには相当の勉強を行う必要があります。
会社四季報
そこで登場したのが「会社四季報」です。
会社四季報では、これらの決算報告を専門の記者がわかりやすくポイントだけを抽出してまとめています。
とはいえ、重要なポイントは全て押さえられているので、当面は会社四季報で得られる情報を 見ていれば十分といえると思います。